お年寄りを狙う犯罪者達

お年寄りは、犯罪者のターゲットになりやすい、これは良く知られた事実です。特に高齢者は詐欺被害に合いやすく、オレオレ詐欺や振り込め詐欺の被害者は、半数以上が65歳以上の高齢者となっています。どうして高齢者が騙されてしまいやすいのか、これは高齢者のみの世帯数がそもそも増加していることが上げられます。特に1人暮らしの高齢者は、孤独を感じていることも多く、訪ねてきた詐欺師をついつい丁寧にもてなしてしまう事もあります。詐欺師は基本的に、高齢者に親切にしますから、人とのコミュニケーションに飢えた高齢者は、こんなにいい人が騙すわけがないと思い込んでしまうのです。
 また、成年後見制度というのをご存知でしょうか。認知症になってしまい、親族などがお年寄りの財産を管理するという制度です。この制度を悪用して、認知症になったお年寄りの財産を、後見人が使い込んでしまうケースが今も後をたちません。認知症となってしまった場合、判断力がなくなり、使い込んでもばれないと考えてしまうため、安易に使い込んでしまうことが多いようです。法定後見人の場合は、決定の際に財産目録も必要なので、使い込んでしまうとばれます。そして後見人は、親族であっても業務上横領となるのです。その他、田舎に住むお年寄りは防犯意識が希薄で、日中も家に鍵をかけないケースが多く、外国人犯罪者の格好のターゲットにもなっています。お年寄りを犯罪から守るためには、別居している親族によるこまめな連絡や情報交換、地域コミュニティによる見守り対策、そしてお年寄り自身の防犯意識の向上が必要です。

 
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