個人情報を守るためには

 しっかりとした防犯対策を考える上で、忘れてはならないのが個人情報を守るということです。なぜ個人情報を守ることが防犯対策に繋がるのか、そこからお話して行きましょう。
 まず、泥棒や空き巣などは犯罪実行前に数回、下見を行うのが普通です。そこでなるべく多くの情報をあつめ、侵入しやすい家なのかそうかを見極めます。そのために、個人情報を確認する事もあるのです。例えば郵便受けに入っていた明細書から電話番号を調べ、何度か電話をかけることで、その家が日中留守になるパターンを割り出すこともできます。ガスや水道、電気の検針票なども入れっぱなしになっていれば留守らしいと分かりますし、使用量が多ければ、それなりにお金を持っていそうだと判断されることもあります。  クレジットカードの明細などは泥棒だけではなく、詐欺師にとっても重要な情報源です。例えばクレジットカードを使い、リボ払いで支払っている人がいるとします。女性なら買い物好きでしょうし、もしかして買い物依存症の可能性もあります。一戸建てに住んでいて、ローンの支払いをしながら、リボ払いでお買い物をしている男性がいれば、ちょっと金銭感覚が薄い人の可能性もあります。また、家族構成が分かれば、振り込め詐欺のターゲットになるかどうかも分かります。マルチ系の荷物が届けられる家であれば、またマルチ商法に誘われてしまうこともあります。
 個人情報は、犯罪者にとっておいしい情報です。みすみす犯罪の材料を与えてしまわないよう、ポストにはカギをかける、ゴミはシュレッダーにかけるなど、最低限の個人情報保護は自力で行って下さい。

 
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